若い頃は、実際におきたことも
おきなかったことも覚えられた
だが今や頭が衰えつつある
もうすぐ実際におきていないこと以外は
何も覚えていられなくなるのだろう
意識がバラバラになっていくのは悲しいが
それを受け入れるしかない
「トム・ソーヤーの冒険」や「王子と乞食」などの著者
マーク・トウェインの自伝の中の一節
息子を支配で以て、一緒に最後の犯行の模倣を繰り返す
犯行の手口や拷問の仕方は忘れないけど
アルツのせいで犯行に及んだ事は忘れてしまう為
最後の犯行の模倣を繰り返す
息子は最後の犯行を模倣すれば、父の記憶が戻るかもって
切望して犯行に付き合ってしまう(と解釈したが)
というかなり救いのないストーリー
「老い」から派生する患いというものは
いつの時代も万人の苦悩なのです